工藤 翔慈さん
2009年度物質工学科卒業
狛江市立狛江第四中学校出身
兄が東京高専の電気工学科出身で,「理科が好きならおすすめ」と親から東京高専を勧められました。どうせなら兄とは全く違う分野を学びたい思い,物質工学科を選びました。身の回りにある物はすべて化学物質ですが,東京高専物質工学科ではそんな身の回りにある化学物質の性質から製造方法まで幅広く学ぶことができます。大学教員をしている今,東京高専物質工学科では確かな教育を受けたと実感しています。確かな教育のための厳しさもありましたが,その厳しさを乗り越えたことが,進学・就職の際に絶対に糧になっていると思っています。
大屋 彼野人さん
2017年物質工学専攻修了
2015年物質工学科卒業
鎌倉市立玉縄中学校出身
私は物質工学科,物質工学専攻を修了して大学院へ進学しましたが,そこでよく言われるのは,高専出身者は学部卒よりも実験や発表の質が高いということです。これもひとえに,物質工学科で専門的な知識を身につけるとともに多くの化学実験に携わり,またその成果を発表する機会が与えられたからだと思います。化学実験は電子工作やプログラミングなどと異なり,なかなか一個人ではできませんし,高校や大学でもその頻度は決して多くありません。早くに自身の分野を絞ることに不安も多いかもしれませんが,将来的に化学系の企業や機関への就職を考えている方には,物質工学科への進学を強くお勧めします。
平出 有吾さん
2018年物質工学科卒業
相模原市立共和中学校出身
東京都立大学都市環境科学研究科博士課程修了Ph. D. 早稲田大学理工学術院次席研究員(研究員講師)。無機材料,有機材料を組み合わせた新機能開発研究で学位を取得した後,現在,次世代型ナトリウムイオン電池の研究開発プログラムを中心に携わっています。学生を指導したり,様々な研究プロジェクトに携わる上で,物質工学科で学んだことがとても役立っています。時間がある学生時代に英語に積極的にふれましょう。
友石 玄都さん
2020年物質工学科卒業
足立区立第十中学校出身
田中貴金属工業株式会社勤務。製造管理部門で機器整備を中心に仕事をしています。物質工学科で学んだレポート作成をはじめとする「誰かに伝える技術」は仕事の基本です。物質工学科では特に厚く指導してもらえたと思っています。社会人になると仕事と余暇のメリハリがつき,余裕ができます。しかし長期休暇は学生時代ならでは。長期休暇を活用して楽しんでください。
飛田 仰喜さん
2020年物質工学科卒業
八王子市立館小中学校出身
山梨大学工学部応用化学科卒業。サイエンスコミュニケーター,“水素のお兄さん”として活躍中。高専長期休業中に,物質工学科選択科目の創造実験で研究に没頭する経験が今の仕事につなっています。苦手な科目は,はやめに(←重要!!)先生に聞くことで僕は乗り越えました。高専ネットワークは卒業して大人になってからこそ実感します。
小玉 智恵さん
2023年物質工学専攻修了
2021年物質工学科卒業
八王子市立椚田中学校出身
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻博士課程1年,学振特別研究員。2025年3月に東京大学総長賞(学業)受賞。細胞内共生メカニズムについて研究しています。物質工学科で身に着けたプレゼンテーションや実験のスキルは院入学後にとても評価されました。東大TVにプレゼン動画がありますので興味ある方は見てください。今のラボの進捗報告会は英語です。はやくから英語には取り組んだ方がよいですよ。
泉 想馬さん
2023年物質工学科卒業
流山市立北部中学校出身
株式会社NBCメッシュテック勤務。研究開発部門でラボスケールとエンドユーザーとをつなぐ仕事をしています。就職後にFTIRをはじめとする,物質工学科で学んだ分析系の知識と技術を非常によく使います。分析化学は化学系ならどこに行っても使うので,特にしっかり取り組んでおきましょう。卒業研究で取り組んだ高分子化学もとても役に立っています。
河本 佳さん
2024年物質工学科卒業
多摩市立多摩永山中学校出身
東京農工大学工学部生命工学科在学中。同大学院修士課程進学予定。現在,リキッドバイオプシーによる新しいがんの診断法を開発する研究に携わっています。物質工学科では,大学や社会で通用するスキルを身につけられたと思います。実際に大学でも「高専生だ!レポートも実験もできるにちがいない!」と一目置かれ,逆にプレッシャーに感じることも(笑)。
二宮 陽奈子さん
2024年物質工学科卒業
川崎市立中野島中学校出身
電気通信大学Ⅲ類(理工系)化学生命工学プログラム在学中。東北大学大学院修士課程進学予定。現在,高度好熱菌のタンパク質を研究するラボに所属しています。英語は高専のサイエンスイングリッシュが,工学系の語彙を取り扱ってくれるとても良い授業だと思いました。苦手は何度も触れることで克服しました。